釣り上げた天使を浜に運ぶ為、スマとアッシュが協力して天使を俺の浮き輪に乗り上げさせた。
丁度浮き輪に仰向けで寝かせている感じだ。
そしてアッシュは犬姿に戻る。
元の姿のまま浜に行ったらファンが大混乱起こすしな。
天使の呼吸を確かめてみたけど、どうやら大丈夫っぽい。
動かなくなってすぐに引き上げたからかな。
俺は天使の乗った浮き輪をビート版のように押して、スマとアッシュは普通に浮き輪を使って泳いで(スマの姿は相変わらず見えないけど多分普通に泳いでる)、浜へ向かう。
ちなみにビーチボールはスマが持ってる。
そしてわざわざ俺の浮き輪に天使を乗っけた理由は勿論……
間近でじっくり観察する為です。
「ユーリただいまぁー」
天使を抱きかかえて、パラソルまで戻ってきました。
勿論海上では天使の可愛いお顔を穴が開くほどじっくり見詰めましたとも。
寝転がったままのユーリは、顔だけをこっちに向けて……
「…何事だ」
少しだけ眉を寄せた。
いやまぁ、服着たままの金髪少女がぐったりしてたら驚きもするよ。
しかもびしょ濡れだしね。
「ポエット…か?また溺れていたのか」
「うん、お蔭でが海に引きずりこまれそうになっちゃった。…あ、。紹介し忘れてたけど、その天使はポエットっていうんだ。僕らの知り合い。この子金槌なんだよねー」
「あ、そうだったんだ」
俺はスマの紹介を聞いて、内心でガッツポーズした。
やっぱりポエットだったんだ…!!
そうだよな、可愛いもんな…!(どういう理屈だ)
スマ達はポップンパーティーで会ってるのかな。
ちょっとときめいていると、ユーリがブルーシートの端に寄って、空いたスペースをとすとすと叩いた。
ここに寝かせろ、という事らしい。
「びしょ濡れだけどそのまま寝かせていいか?」
「構わない。水を飲んではいないか?」
「息ちゃんとしてるから大丈夫だと思うけど…正確には分からない」
ゆっくりとユーリの隣にポエットを寝かせて、タオルを取ろうと荷物の方へ振り返った。
すると、既にアッシュが荷物からタオルを咥えて取り出していて、俺に差し出してくれた。
…って、アッシュ、何だか全身絞ったみたいに水気が取れてるんですが…?
てことはどっかで犬の如くブルブルっと体振って水気を飛ばしてきたんですか?
うわぁ、犬の習性・・・!!見たかったよ!
俺は微妙に笑いを堪えながらタオルを受け取った。
そのタオルでポエットの顔を拭ってみる。
――と、
ぴくり。瞼が小さく動く。
少しずつ、瞳が開かれた。
「……う…ぅ?」
「!」
「あ、気付いた?」
「ここは……」
起き上がろうとするので、俺がそっと背中を支える。
うあ、背中が小さい…!可愛い!!
「ここは浜だ。心配しなくていい」
「ヒヒッ、君もよく懲りずに溺れるよねー」
すとん、と俺の横で音がする。スマイルが座ったらしい。
「あれ?その声は…もしかしてスマイルさんとユーリさん?」
小首を傾げるポエット。変装(+透明化)に気付いたのか?
俺は思わず、ポエットが呼んだ名前に反応した一般人がいないか周囲を確認した。
幸い、周囲は騒がしいのでこちらの会話を聞いている者はいない。
これなら普通に会話が出来そうだ。
「ご名答ー」
「なら、そっちはアッシュさんですよね?」
アッシュは、肯定するように一度吼えた。
「なら、この人は…?新しいバンドメンバーさん?」
俺を見詰めつつ言うポエット。
おお、そういえば初対面だった。こっちはポエットの事知ってるから何だか変な感じだよ。
「違うよー。僕らの新しい友達」
「俺は。よろしく」
「あっ、はい!宜しくお願いします。私はポエットです」
「体調は大丈夫?どっか苦しくない?」
「大丈夫です…!迷惑をかけてすいません」
しょぼん、と俯くポエット。それに伴って高い位置で二つに結ばれた金髪がポエットの顔にぺしゃりと張り付く。
ぬあー、本当に可愛いなぁこの子…!!
もう何だろう、純粋すぎて眩しいよ…!
俺はポエットの顔に張り付いた髪を剥がしてから、タオルでそれを丁寧に拭き始めた。
おお、柔らか金髪…!!
「迷惑じゃないさー。ポエットとこうして出会えたんだからね」
「あ、あぁっ!さん、自分で拭きます!そこまでやって貰ったら悪いですし…!」
「いーのいーの。可愛いなぁもう」
「はわっ……」
ん?何だかポエットが固まったぞ。
ほっぺたが赤いし。
…あ、照れてるのか。
女の子は可愛いって言われると嬉しいからね。
……俺、言われた事皆無だけど。
「、口説いちゃ駄目だよー」
「え、だって可愛いのは本当だし」
「……ある意味ユーリより罪作りだよね」
「私が何か?」
「ううん、何でもないよー」
ヒヒヒ、と笑うスマ。
いやいや、俺はユーリほどフェミニストじゃないってば。
可愛いものが大好きなだけで。
「服濡れてるけど着替えるか?俺の予備があるし」
「そそそんな、悪いです!暑いですからすぐに乾きますよ」
「じゃあせめてここでもう少し休みなよ。溺れてたんだから」
「でも…」
「の言う通りだ。しばらく休んで行け」
「は、はい…」
小さく頷くポエット。
やった、これでもう少し一緒に居られる!
可愛い子万歳!!
「それにしても、なぜまた溺れていたんだ?」
ユーリが問うと、ポエットは思い出すように上の方を見た。
「えぇっと……この辺りに友達のお魚さんがいるので会いに来たのですが……見つからずに探していたんです。そしたら突風に煽られて海に落ちて…」
「それで、海中からにしがみついたと」
スマイルが言葉を締め括った。
ポエットはすまなそうに小さく首肯した。
「ま、気にすんなって。それよりそろそろ昼時だよな。何か買ってこようか」
話題をすり替えると共に、昼食の事を考える。
このままだと真面目なポエットが落ち込むばっかりだし、実際腹の減り具合も気になってたし。
色気も好きだが食い気も万端!(何かが違うよ)
「あ、僕ついてくー。ついでに罰ゲームのかき氷よろしくね」
「ほいほい。ユーリ何か欲しいものあるか?」
「適当に頼む」
「じゃあポエットは?」
「え、いいです!お気を遣わずに」
「遠慮しちゃ駄目だぞ!人の好意は素直に受け取る!」
…ちなみにこれはアッシュの受け売りである。
結構前に言ってたから、アッシュは気付いてないみたいだけど。
「何がいい?」
「あ、……じゃあ、かき氷を……」
「オッケ!アッシュは?」
「キューン…」
「・・・。」
…そうか、アッシュは現在喋れないんだった。
「焼きソバでいいか?」
「ワン!」
「肯定とみなすぞ。じゃ、スマ行こうか。昼は俺の奢りだー!」
意気揚々と立ち上がり、俺はポエットにタオルを手渡してから財布を持って、スマは手ぶらで売店へ向かう。
途中で一度振り返ってひらひらと手を振ると、ポエットが振り返してくれた。
ぐはっ、殺人的に可愛いよポエット!!
「スマはかき氷以外何か食べるか?」
「んー、じゃあ焼きとうもろこし。は?」
「俺は……そうだなぁ」
少し遠くに見える売店やらを見つつ、何を買おうか迷う。
イカ焼き、イカ飯、焼き鳥、焼きソバ、かき氷、ジュース、焼きとうもろこし、
海の家の場合はうどんとかカレーとかピラフとか?
…あ、けど海の家で食べる事になったら帰りが遅くなるから駄目だ。却下。
「、早く決めないと着いちゃうよ」
「むー…。色々ありすぎだ」
「ヒヒッ、確かにねー」
海の家や売店が近付いてきて、本格的に悩む。
すれ違う人を避けながら、看板をじっと見詰めてみる。
ど、どれも美味しそうなんだよー!!
決めかねる…本当に悩む。
どーれーにーしーよーうーかーなー、てーんーのーエームーゼーットーディーのー…
……あ、MZDは天にいないじゃん。
うわーん!神のくせにー!!
…等と心中で八つ当たりをしていると、ふと目に留まった売店。
てゆか、目に留まったのは寧ろ客引きの人。
「……あれは…」
売店の前で「焼き鳥いかがですかー!!」と声を張り上げる青年。
金髪に、健康そうな褐色の肌。
……うむ?
「、どうしたの?あのお店にする?」
「………」
「あ、!?」
俺は無言でダッシュした。
だって…だって……
売り子さんがどう見てもリュータだ!!!
選択肢1 そのままの勢いで抱きつく
選択肢2 紳士的に話しかける
選択肢3 ナンパする
選択肢4 拉致
選択肢5 写メ
・・・っあー!!!俺携帯持ってないんだったー!!(元の世界にある)
4番目のが何だかヤヴァすぎるとかそういうのは置いといて(置いとくのか)、しょうがないからとりあえず話しかけるぞ突撃ーッ!!
焼き鳥売ってるみたいだから焼き鳥を注文する事に決定。
適度に距離を縮めた所で俺は声を張り上げた。
「すいませーん!!焼きとび3ばっきゅきゅだしゃ……」
・・・・・。
セ リ フ 噛 ん だ
ああぁ!!リュータさん思いっきり噴き出してる!「ぶふっ」とか言ってる!
後ろでスマまで「ヒヒヒヒヒ!!」とか笑ってる!!これ絶対腹抱えてる!
死ぬほど屈辱的な恥だー・・・!!
俺は思わずその場にうずくまって「ぐああぁー…!」と呻いた。
は、恥ずかしい。涙目になるほど恥ずかしい。いっそ泣きたい。
「くっ……くっくく…お前面白い奴だな…!!で、焼き鳥だっけ?」
「わ、笑うなぁ!!3パックだよ!」
「あはははは!!!」
「うわーん!!わーらーうーなぁー!!」
うわぁ、今絶対顔真っ赤だよ!
悪かったなおかしな奴で!
「くくくっ…くふ…っ……3パック注文入りましたー!…ぶははは!!!焼きとび!!」
売店の店員に注文を伝えてから、尚も笑うリュータ。
ああ、もう何とでも言え。
スマもまだ笑ってるし。
無言になった俺に気付いたのか、リュータは何とか笑いを止めて屈んだ。
「あー…悪かったって。機嫌直せよ。な?」
「……どーせ俺はドジっ子ですよーだ…」
「…『俺』って……お前男?」
「………」
…え、女だって気付いてくれたのか?
顔を上げてみると、リュータは意外そうな顔をしていた。
久しぶりに女だと気付いてくれると何だか新鮮だ。そして感動だ。
……いやいや待て待て、このまま女だって認識される事になったら後ろにいるスマに怪しまれるじゃないか。
「男ですー」
「へぇ……腕とか細いから女かと思った」
「悪かったな、ヲトメらしい男で」
「別に悪いなんて言ってないだろ。なぁ、お前見た所高校生くらいだけど、どこの学校通ってるんだ?」
「見た目通り高校生だけど、訳あって学校には通ってない状態」
「…そうなのか」
・・・・・ええっと。
何か深刻な方向に捉えちゃいました?
いや、深刻だけど深刻じゃないよ俺の事情。
Deuil宅から通ったら俺が出入りするのバレちゃうから通ってないだけで。
あんまり広めないように言われてるから言わないけど。
てゆか、さっきからスマが喋らないな。
まぁ現在俺が起こした騒ぎでちょこっと周囲の視線が集中してるから、ここで喋ったらヤバいよなー。
会話してたら、注意してても俺が名前呼んじゃうだろうし。
ちなみに笑い声だけではスマの正体なぞバレないと思う。
実の所スマはステージ上と普段では性格がまるきり違って、仕事時には殆ど喋らない。
イコール、笑い声程度では(しかも仕事時とテンション正反対)まず不安になる事は無い。…俺が名前を呼ばない限りは。
「な、お前何て名前?」
「え?」
リュータに突然言われてドッキリする。
名前の事を考えていただけに、心を読まれたのかと…!!
リュータは普通の人間だからそんな事できるはずないけど。
「な・ま・え!俺はリュータ」
「あー。俺は」
「か。ちょっと待ってな」
リュータはエプロンのポケットから携帯を取り出した。(エプロンって事は調理もしてたんだろうか)
「、今携帯持ってっか?メアド送るから暇だったらいつでもメールしてくれ」
「……いや、俺……携帯持たされてないっていうか、喪失したっていうか、そのー…まぁ色々とあってだな」
「……へぇ」
真顔で一度瞬きするリュータ。
…あれれ、もしかして再度深刻な方向に受け取っちゃいましたか?
確かに元の世界に戻る方法が(今の所)無いって意味では深刻だけどさ。
携帯持ってない理由も、説明すると微妙に長くなりそうだったから省略しただけだし。
「リュータ、別に今の言葉に深い意味は――」
「メールが無理なら電話でいいから、いつでもかけてこいよ。電話くらいはあるだろ?」
リュータは俺と向かい合うようにしゃがんで、エプロンポッケから油性マジックを出した。
で、俺の手のひらに何やら数字をさらさらと書き始めましたよ。
…って、それ携帯の電話番号?
「い、いいのか?初対面の奴にそんなの教えて」
油性マジックだから消えにくいだろうな、なんて雑念を吹っ飛ばして、リュータに尋ねる。
だって俺としては予想以上の収穫で思わずよだれが出そうでも、リュータにとってメリットがあるのかと考えれば微妙なのであって。
「お前は面白そうだからいい。悪用なんてしないだろ?」
「断じて!」
「なら大丈夫だ。学校通ってなきゃ暇だろうしな」
「あー、そういうことか。……って、いやいやいや。こんなにホイホイ教えてたらイタ電かかってこないか?」
「普段はメアド以外簡単に教えねーよ」
『それにお前、後ろの人の知り合いだろ』
小声でそう付け加えるリュータ。
……後ろ?
振り向くと、そこには浮いている手。(しかもリュータに手を振ってる)
言うまでもなくそれはスマの手で、すぐにまた見えなくなった。
……ああ、そうか。リュータはスマイルとポップン繋がりで知り合いなのか。
透明化の事も知ってるんだな。
リュータに向き直って首を縦に振る。するとリュータは「やっぱしな」と笑んだ。
うわぁうわぁ!!微笑みフラッシュだ!眩しい!!
ポエットに引き続いて爽やか加減が眩しいよ。
もう寧ろリュータ大好きー!!
「その人の知り合いなら少なくとも悪人じゃないだろ。しかもお前となら何となく友達になれそうだし」
お、お友達ですか!!
やった、初っ端から友達ポジションにつけそうだよ。
舞い上がりすぎて吐血しそうな勢いですハイ。
「こらバイト!井戸端会議してないで仕事に戻りな!」
「あ、はい!」
俺がヒートアップしてると、売店の店員さんがリュータに怒鳴った。
あ、あわわ…引き止めすぎた? 俺悪い事したかも。
「リュータごめん」
「いや、俺が話し込みすぎた。そろそろ仕事に戻るわ。電話、いつでもかけてこいな」
ニカッと笑って、リュータは立ち上がった。
それから俺に会う前と同じように声を張り上げて店の宣伝を始めた。
うっわ、リュータ優しい。
だからやられキャラとして腐女子に認識されるんだ!(酷い見解だな)
俺は立ち上がって売店に焼き鳥を受け取りに行った。
売店の人から3パック分の値段を告げられるが、そんなのスルーして財布から例の神カードを出して手渡した。
ふっふっふ、値段を気にしないで買い物をするなんて、何だかセレブになった気分だ。
…いや、このくらいの買い物でセレブ気分なんて貧乏臭いにも程があるが。
って、そういやここレジの機械とか無いから、カード通す奴も無いんだよな?
今までレジの機械に通すのは見てきたけど、こういう所で試してはいなかった。
これってカード使えるのか?使えなかったら…支払い方法無し。
………何か急に嫌な汗かいてきた…!!
売店の人は、カードを受け取ってから数秒間呆然とそれを眺めていた。(突っ返す様子は無い)
しかし俺の視線に気付くと、慌ててカードを右手でつまみ、左手でとんとんと叩き始めた。
―――すると。
『ジャラッ、ジャラジャラッ!!』
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
えー、ちょっと待ってください。
何でカードからお金が湧いて出てるんですか。
まるでマジックを見てるみたいだ。
売上金を入れる箱の中に、カードの端から湧いて出てきた小銭が何枚も落ちていく。
勿論カードが袋状になってた、なんて事はない。読んで字のごとく、カードから湧いているのである。
レジが無い場合はこんな風に支払いを済ませるのですね…!!
恐るべし神カード。
そしてその支払い方法を知っている店員さんにもびっくり。
「丁度お預かりしました」
最後の硬貨が出切って、売店の人はそんな言葉と共にカードを返してきた。
…って、丁度出てくるのかこのカード。便利だ………。
俺はカードを財布に仕舞って、焼き鳥3パックが入った袋を受け取ると、次の店に向かって歩き出した。
途中、リュータが「またな!」と手を振ってきたので、俺はまるで犬の尻尾のようにビュワンビュワンと腕を振り返した。
と、ときめきをありがとうリュータ…!!
幸せの余韻に浸りながらゆっくりと歩を進める。
「次、何買う?」
虚空に向かって話しかけると、「ヒヒヒ」と笑い声が返ってきた。
これで何も返事が無かったらむなしい事この上ないね。
「んー…何を買うか、っていうより、僕は何でがリュータに猛ダッシュをかけたのかが聞きたいな。知り合いでもなかったみたいだし、どうして?」
「……」
そうきましたか
そりゃ怪しいよな。
しかしまさか「最初からリュータの事知ってたから」とは言えず。
よって、俺の少ない脳ミソで言い訳を考える事になる。
「いやー、元の世界に居た知り合いにそっくりでさ。けど近くで見たら全然違った」
「ヒヒヒ。そっかそっか」
「そーそー。……お、焼きソバと焼きとうもろこし同時に売ってる店はっけーん!これでアッシュとスマの昼飯が同時購入できるぞ。早く行こう」
「――…」
同意を得ようとして振り返るが、応答無し。
……代わりにスマが何事かを呟く声が聞こえた気がして、俺は首を傾げて瞬きをする。
「スマ?」
「…ん? あ、何でもないよ。ただ、焼き鳥3パックなんて大量なもの、どうするのかなって」
「そりゃ皆で分けるんだよ。まさか俺一人で食うわけないじゃん!」
「だよねー。ま、早く皆のお昼ご飯買おっか」
「あいあいさー」
そういえば俺とスマって現在パシリみたいになってるな、とか思いつつ正面に向き直り、目当ての店へ闊歩した。
途中、左手に書かれた数字を見て笑みを零しながら。
『言いたくないなら、聞かないけどね。』
聞こえなかった言葉。
スマイルが呟いたその言葉が、優しい語調で俺の嘘を射破っていたなんて、
俺が知るはずもなく。
〜To be continued〜
<アトガキ。>
うわっ、気付いたら中編になっちまいましたよ海話!!
そして気付いたら大分間を置いてしまいましたよポップン夢!!(貴様)
ごめんなさい。書く気は目茶苦茶ありました。ポップン愛です。
ポエットとリュータ登場です。ええ、思いついた順です。(伏線無しか)
そしたら、あーららびっくりヘタレだらけ。
愛しい事この上ないですね。ヘタレ大好き。ヘタレ万歳(連呼すんな)
ちなみに夢主が言っていた「アッシュの受け売り」は、第2話にあります。
夢主さん細かい事覚えてますね。Deuilへの愛です。
メアド、とか、イタ電、なんて普段全く使わない単語なので、会話をする人の年齢に合った単語なのかちょっと心配なのですが。
とりあえず死語辞典には載っていないので大丈夫かなと思ったり。
幻作、携帯持ってません。苦手で……。
かかってくる電話や届くメールに常時束縛されている気がしてならないんです。
いや、本当に便利なんですけどね。
さーて、神カードが欲しいとかスマはちゃんと夢主の事を考えてるんだとかいう事は置いといて(いいのか)、
次回こそ海話の後編です。内容は私にも予想がつきません。…お楽しみに(できるか)
2006.6.11