流れに飲まれて何を見た?

 辿り着く先が、決まっているというのなら。

 あがく必要など、初めからあったのか

 それとも。






自鳴琴・02
集合
〜妖怪バンドと神〜






 あれから少しして森に入った。

 ちょっと待て、なぜに森?俺の住む地域にこんな深い森あったか?
 赤頭巾が狼とエンカウントしそうなくらい鬱蒼とした森だぞ。
 俺は一体どこにいるんだ?県外か?
 そーいや通ってきた道にも覚えが無いし。

 てか、この男の家ってどこ。
 この森の中なのか?

 ……この男がアッシュに似てる、っていうのも頭から離れないし…(っつか密着してるから嫌でも意識する)
 …でもなー、そんなはずは…。

 大体それが本当に当たってたとしても、何で俺がそんな奴と一緒に居るんだっての。
 いや、本物のアッシュが居れば狂喜するんだが、その前に俺は現実世界の人間だぞ?
 何がきっかけで二次元の人物(妖怪?)と一緒に居るっていうんだ。

 というかだな。仮にこの男がアッシュだとすると、「うちで手当てしていくか」という問いがあって現在連行中という事は、アッシュのお住まいが存在するという事で、つまりは……

 ここは俺の居た世界ですらなく、ポップン世界?


 ・・・・・・。

 ンな阿呆な!!!


 だって、こんなに俺の世界と同じなのに?
 (――でも、見た事ない地形)
 妖怪なんて闊歩してなかったじゃんか?
 (――まだこの男にしか会ってないけど)
 俺、宿題のプリント取りに木に登っただけだぞ?
 (――でも、目覚めた時不自然な事だらけだった)

 ……………。
 いやもう、この男がアッシュか否か、とか、ここがどこか、とか…分からない事を悩んでも苦しいだけだ。
 成り行きに任せるしかない。
 せめて理解しやすいオチであってくれると嬉しいなぁ…。



 ――不意に男が止まった。
 何だ?何かあるのか?

 少しきょろきょろと辺りを窺ってから、男は俺が現状把握する前に再びゆっくりと足を踏み出す。
 と、

『ヴン…ッ』
 テレビの電源を入れた時のような音がして、景色が歪む。

「な、何だ…!?」
「『歪み(ひずみ)』っス。ここを抜ければ城に着くっスよ」
「城?」
「そうっス」
 男は頷くと、そのまま歩を進めた。

 世界が揺れ、歪み、1〜2秒平衡感覚が麻痺した。
 そして唐突に全ての感覚が元に戻る。

 何が起こったんだ?眩暈?
 でもこの男はそれが起こる事をあらかじめ知っているようだったぞ。

 俺は目をしばたたかせて、今度こそ現状把握する為に男の背中に手をつき、体を限界まで捻って、視界を無理矢理前方に移す。(肩に担がれてるって意外と不便だな…!)
 で、

「・・・・・。」
 思わず息を呑んだ。
 現在地はまだ森のままだが、日本の森において見えてはならないはずのものが木々の隙間に姿を現していたからだ。


 城。
 ディ●ニーランドも真っ青超ドデカい城。
 ツタとか這っててホーン●ッドンションみたいな事になってるが。
 おいおいおい、こんなでっかいの所持してる奴って一体…!

「すいませーん…あなた何者ですかー…?」
「え?何者って…」
「いや、だってこんなでっかい城…」
「あー、この城の主は俺じゃないんスよ。俺は同居人」
「へー…同居人。城に同居、っていうのも凄いと思いますけどね」
「そんな事ねっスよ、城の主がアバウトっスから」
「ふーん」

 捻った体を再びぱったりと男の背後に倒れこませて、最早干された布団状態。
 なんかもう、いいや。城主って聞いてうっかり名前思い浮かべちゃったけど、それ以上考えたら頭パンクしそうだ。

「疲れたっスか?もう着くっスからね」
「…ありがとう」
 俺は別の意味で疲れたんだけどね。


 そして俺が見下ろす男の足元には、今までの鬱蒼と茂っていた草ではなくきちんと整備された芝生が見えるようになった。
 多分城の庭だ。

 唐突に、ギイイイイィィ、と「これから化け物が出ます」なんて予告のような高い音が響く。
 多分これ、入り口を開く音。
 な、何だ何だ、この城やっぱお化け屋敷か…!?

「ただいま」
 少しエコーのかかった男の声は、玄関の広さを予想させた。
 正面は見えないけど左右を見て、開いた扉は相当大きかったのだと知る。
 どこの映画だよ!!

 てか、扉重くなかったのかな?俺を担いだままだから片手で押して開けてたようだけど。
 見た目より軽い、とか?

 城の中に入ると、綺麗な石床に深紅のカーペットが敷かれているといういかにも貴族チックな光景が目に入るようになった。
 …あ、床?ってことは、

「俺そろそろ自分で歩く…歩きます。もう足に何か刺さる心配もないですし」
「いいっスよ。どうせもうすぐだし」
「でも悪い…」
「人の好意は素直に受け取っておくっスよ」
「…はい」

 この男、まるでオカンのようだ。
 …ああぁ、そういや持ち物(スーパーの袋)までオカンっぽい!寧ろイメージに拍車かけてる!
 こいつのイメージが「オカン」に定着しそうな勢いだ。
 ええいこの主夫が!(そして現在笑いを堪えてるのは絶対この男に知られちゃいけないと思うんだ!)


 しっかし外見に劣らず中身も壮大だなー、この城。
 幾つも並ぶ白い柱とか、壁に取り付けられた燭台とか、もう映画の中みたいだし。
 見上げればシャンデリアなんて、ホントどこの貴族だ。

 男は俺を担いだまましばらく歩き、少し立ち止まった。
 ガチャ、という音からするとドアを開けてどっかの部屋に入る所?

「ただいま」
 部屋に入って再び言う男。(まぁさっきのでここまで声が届いたかは確かに不明だわな)
 イスとか見えるし、ここはリビングかな?

「お帰り〜」
「遅かったな」
 男の正面辺りから二人分の声が聞こえてくる。
 …え、合計三人…?………って、余計な事考えちゃ駄目だ俺!!他にも居るかもしれないし!深読みしない深読みしない…。

 俺が自己暗示をかけていると、

「その男は何だ?」
「わー、男の子担いでるー。人攫い!」
 さっきの二人がほぼ同時に言い放った。

 あ、やっぱし俺の事男だと思ってる。俺を担いでるこいつもそうだったけど。

 ま、元々自分でそうなるようにしたんだから仕方ないといえば仕方ない。
 着てるものは体格の目立たないブレザーにスラックス。(うちの学校では女子もスラックスが許可されている)
 追加でこの一人称。

 男になりたいってわけじゃないから、女だって弁明したっていいんだけど……俺、『女の子扱い』を受けるのが苦手だからなぁ。
 嫌悪感は無いんだけど、こう…何て言えばいいんだろう。
 まぁ、とにかく苦手。

 ていうか、じゃあ、ここは女だって明かさない方が得だよね?
 このままなら自動的に女扱い受けなくて済むんだし。

 よし、とりあえず性別は隠す、って事に決定。


「人攫いなんて人聞き悪いっスね……公園でケガしてるのを見つけたから、手当てしに連れてきたんスよ」
 男はそう言って俺を近くにあったソファに下ろし、スーパーの袋を低いテーブルに置いて、奥の棚に向かった。
 俺はそこで初めて部屋の中の二人を見渡せるようになったわけだが。


 ・・・・・・・・・・・・・・。


 なんじゃこりゃああぁっ!?(by.某刑事)

 二人の内一人は足を組んで本を読んでいる、銀髪で色白な赤いコウモリ羽の美青年。(青年、と表現はするが不思議な事に実際の年齢は分かりそうに無い)
 もう一人は、低い机を挟んだ向こう側のソファから身を乗り出している青髪・青肌包帯だらけな美青年。

 め、目の保養になる……っ!
 …じゃなくて!!!
 これは……もう、『彼ら』の名前しか思い浮かばないじゃないか。
 そう、ユーリとスマイル!!

 遠目に見てもあの羽が作り物じゃなさそうな事とか髪染めたくらいであんなに綺麗な青髪になるわけがない事とか分かるし、彼らの紅い瞳がカラコンなのかどうか……は、ちょっと判断つきにくいけど、でもかなり自然な感じだ。
 脳内に混乱が押し寄せる。

 ……否、混乱なんかじゃない。
 あまりの非現実に、全部認め難かっただけだ。
 …そろそろ、これを現実として認めるべきなんじゃないのか、俺。

 よし、手始めに名前を聞いてしまえ。

 そしていざ聞かんと勢い込んだその直後。

「…おい、見た所一般人のようだが?」
「分かってるっス。でも家も遠いみたいだし、そのままじゃ可哀相だから連れてきたっスよ」
「ヒヒヒ、相変わらずお人好しだねぇー。そんな事して大丈夫なの?」

 ……あれ、もしかして俺、ここに居ちゃいけない…?
 冷や汗流しながら、助けを求めるように緑髪の彼を見る。
 すると彼はそれに気付いて笑みを返しつつ、棚から出した救急箱を持ってこっちに歩いてきた。

「君は気にしなくてもいいっスよ。……俺の事知らないみたいっスからね。場所知られても大丈夫だと思うっス」
 俺に優しく言ってから、振り返って二人に言及する緑の彼。

「…女性ではないし、多少無理は利くだろうが…見られていないだろうな?」
「そこは注意したっスよ。誰にも見られてないっス」
「『鍵言葉』は?」
「ちゃんと配慮したっスよ」

 …なんか仰々しい会話聞いたような…。(所々意味分かんないけど)
 この場所って普通の人は入っちゃいけないのか?
 自己紹介どころか、名前聞いていい情況でもない…のかもしんない。

「消毒するっス。染みるかもしれないけど我慢するっスよ」
「あ、はい」

 男は俺の前にしゃがんで、救急箱の中から消毒液を取り出した。
 俺の足をそっと手のひらに乗せ、傷に消毒液をかける。

「っつ、」
 微かに痺れるような痛みが広がった。
 それでもあまり痛くないのは、切り傷(刺し傷?)なせいか?
 そこまで深くないから縫う必要はなさそうだが。

 消毒し終えた彼は、手際よく包帯を巻き始めた。
 うーん、さすがオカンの称号を得た男。

「ねぇ君、何で靴無いの?」
 青髪の彼が俺の方をじっと見て言った。

「えっと…気付いたら、なくなってました」
「は?」
 銀髪青年、露骨に顔を顰める。
 いや、あの、本当の事だから!美形だけにものっそい威圧感感じるんだけど、本当なんです、信じて!

「俺も良く分かってないんですけど…わけあって木登りしてて、うっかり落ちたら地面にぶつかる前に意識が遠のいて、変な夢見て目が覚めたら見知らぬ公園に居たわけですよ」
「…意味不明だ」
「そう、意味不明。こっちだって理解に苦しんでます。とにかく、知らない間に知らない場所に来てたって事です」
「………」

「で、状況把握の為に周囲を歩こうとしましたが、木登りの時に靴も靴下も脱いだせいで素足で歩くしかない状態でして。終いにはガラス片踏んでケガして、にっちもさっちもいかなくなった所に偶然彼が来てくれました」
 視線で緑髪の彼を示すと、丁度手当てを終えた所だったらしく、救急箱を閉じていた。

 おおおぉぉ、包帯の巻き方きっれーだなぁ。
 俺じゃ絶対出来ない。

 「ありがとう」と(目を輝かせて)言うと、オカンの称号を得た彼はにっこり笑って「どういたしまして」と返した。
 …!!もうっ、君は俺の嫁に来てくれたらいいよ!!

「要約すると、お前は“どこかの『歪み(ひずみ)』を突き抜けてきた”と、そう言いたいのか?」
「え…いや、その『歪み』っていうのが良く分からないんですけど…、何か不吉そうな響きのものですね?」
「『歪み』を知らない、だと…?」
「んー、この世界においてそれはあり得ない話だよねぇ?」
「え…あ……、は?」

 ありえな、い??
 んなアホな。知らないぞ。
 ここに来るまでにそういえば緑の彼が一度言ってた気がするけど、それが何なんだろう。

「もしかして、君は……」
 青髪の彼が言いかけた、その時。


『キンコーン』


 ちょっと重い音が部屋の外から響き渡る。
 呼び鈴?ここまで聞こえるって事は大音量だな…。
 こんだけ広い城だとそのくらいの音じゃないと聞こえないのかもしれない。

「あ、誰か来たみたッスね。ちょっと行ってくるっス」
「いってらっしゃい」
 オカン(称号)は慌ててリビングを出て玄関に向かう。

「誰だろ…」
 一般人が入る事はあんまりないようだから、ノット一般人?
 …気になるじゃないか、来訪者。俺も行けばよかった。



 ―――数分経過。



 足音がリビングに近付いてくる。
 戻ってきたのかな?
 …にしては足音の数が多いような。

『ガチャ、』
「よっ♪」
「!!!」

 開いたリビングのドア。
 驚いたのは俺だった。

 何とそこにはグラサン・短パン装備したニヒルな笑みの青年がいたからである。(緑髪の人は彼の後ろに居たが、残念、短パンの彼にしか目が行かない!)
 ………っ、MZD!!!?
 い、いや待て、ただ単に似てるだけかも……………、…もうそんな誤魔化し自分の心にすら通じなくなってきてますが!


「何をしに来た」
 脳内パレードやらかしちゃってる俺とは反対に、グラサンの彼に冷たく尋ねる銀髪美形。
「いや、こっちに居るんじゃないかな、ってな」
「……お前が来ると毎度ろくな事にならん。今日は珍しく玄関から来たようだが、余計に胡散臭い」
「ははは」
 軽く受け流すグラサンの兄ちゃんと、半眼になる銀髪さん。(ていうか「珍しく」?普段はどこから…)
 …銀髪さん、俺に対する態度より大分凍てついてませんか…?
 この二人、仲悪いんだろうか。

 なんて二人の仲について懸命に考えていた所、

「ねぇ君、今驚いてたね。このヒトの事知ってたりする?」
「えっ、」
 青髪の彼がにやりと笑いながら聞いてきた。
 あわわわ、こっちの様子見てるなんて思ってなかったからビックリしたじゃないか!!

 つか、本物だって確証を得たわけじゃないし、確証があっても「知ってる」なんて答えられないじゃないか。
 だってこっちは『ゲームの中のキャラ』として知ってるだけだから。
 お前達はゲームのキャラだよ、なんて誰が言えようか!?

「いや、知らな…知りません。初対面です」
「……ふーん」

 な、なんかその「ふーん」は納得してるように聞こえないんですが…?
 この人、勘が良さげだから気をつけないと…。

「あ、いたいたー。やっぱここだったか」
「MZDはその人に話があるみたいっス」
 グラサンの男が一人掛けの椅子にどっかりと座って、オカン(称号)はリビングのドアを閉める。

 ・・・・・・って、今サラリと受け流したけど・・・・・

 M Z D って言った・・・・・・?

 ぐはぁ、迷ってる脳ミソに一撃必殺だ。
 や、やっぱコイツはポップンの神なMZDで合ってるのか…!?
 とすればここに居る全員ポップンメンバーって事も確定するわけで……
 うわわわ、どう接すればいいんだ、ドキバクじゃないか!!

「用事…って、やっぱり知り合い?」
「いや、俺からコイツに用事は有るけど初対面。第一、コイツ住む世界が違うしな」
「住む…世界が?」
 オカン(称号)がMZD(もう本物だと思っていいんだろうか…?)を振り返って問う。

「やっぱりこのヒト、異世界の住人ってコト?」
「ま、そういうこったな」
「ふむ、それならば『歪み』を知らないのも無理はない…か」
「ただし自分でこの世界に来たわけじゃない。混乱してるだろうから俺が説明しに来た」
「なるほどねぇ〜」

 って、
「本人置いて皆で納得しないで欲しい…!!」
「あぁ、わりーわりー。ところでお前の名前は?」
「……それより説明が先…」
「説明しにかかるにも、名前知らねぇと不便だろーが。あ、人に聞くときはまず自分から、とか気にする方?俺はMZD。この世界の神様」
「・・・・・・!!!」

 神様…神様…神様…(エコー)
 どうしよう、これどういう反応したらいいんだろう。出会い自体に動揺しまくってて言葉が見つからない!

「MZD、いきなり『神』なんて言うから固まっちゃったっスよ?異世界の中には神が具現化しない所もあるとか聞きますし」
「んー?まぁ、こいつなら大丈夫だと思ったんだがな」
「どういう判断基準でそうなるんスか…」

「あのっ!」
 オカン(称号)が溜息をついた直後に俺が神を見据えて口を開く。
 視線が痛いくらい俺に集まったけど、とりあえずこれは聞かなきゃならんだろう。

「…異世界の人間って、珍しくないものなの…ですか?」
「あー」

 だってさっきから異世界異世界って、アホのように連呼してるし。
 んで、全員さも当然のような顔してるし。
 俺にとっては『異世界』って理解の範疇超えたものなんだけどなぁ…。

「異世界の住人なんてこの世界にごろごろいるぜ。勝手に入ってくるのも居るけど、俺がパーティの為に異世界から呼び寄せたのも結構居るし」
「…パーティ…。」

 それってポップンパーティ?
 ……あ、よく考えればジャックとか普通に異世界の人間って設定だったな。
 ていうかこの世界って宇宙人とか妖怪とか居るし、『異世界人』なんて大したステータスじゃないな!!?
 早く気付けよ俺!!!

「で、名前!」
「あ、忘れてた…。俺は
「…『俺』?お前おん「だああぁ!!!」
「「「!!!」」」

 叫ぶ俺、駆け寄ってきた俺に物凄い勢いで口塞がれるMZD、驚く三人組。
 ……いきなし立ったから足の傷に響いたよ、じくじくする…!

「あは…あははは、何でもないですよ〜」
 俺はゆっくりと俺ら以外の三人組を見回し、にへらっと笑った。
 いや、誤魔化しきれてないのは分かってますが!
 皆さん困惑気味だし。
 でもこうするしか…!!

 MZDの口に押し付けてた手をそっとどけると、彼は小声で耳打ちしてきた。
「(おい、何なんだよいきなり)」
「(俺が女だって事は秘密事項なんですっ!)」
「(は?何で?)」
「(女の子扱いされるの苦手だから、男だと思われてる現状を維持する為に)」
「(ふーん。お前銭湯とかどうしてんの?)」
「(普通に女湯に行くっての!俺が苦手なのは“男女の区別”じゃなくて“女の子扱い”!『夜道は危ないから送っていってあげるよ』とか男が言うアレだよアレ!)」
「(ぶっ、まぁ確かにそこにいるフェミニスト辺りなら言いそうだ…)」
「(笑うなああぁっ)」

「2人して何話してるのー?」
「!!!」
 白熱してる中に割って入る青髪の彼に、俺は心臓が飛び出るかと思った。

「何でもない。ほんとに何でもない。気にすんな」
「…ふーん」
 微笑したまま、表情を崩さないスマイル。
 うわぁ、何考えてるのか分からない。

「敬語が飛ぶくらい驚いたのに何でもないのー?」
「!!!」
 あ、あ、あ、あああああぁ!今の会話敬語飛んでた!
 そういえばMZDとの会話の途中から既に忘れてたかも…!?

「そ…それは」
「いや、俺が悪かった。こいつの素性調べる為にちょいと神パワー使って記憶読んだら思わぬ私生活まで読んじまったからさー。口外すんなってさ」
「そうなの?」
「神パワーなのかは知らないけど、そういう事…です」
 ほんとの事は言ってないけど嘘も言ってないよね。…よく口が回るなぁMZD。(…もしかしたら本当の事かも、なんて一瞬考えたのは内緒)

「駄目っスよ、MZD。人の心を読むなんて人権侵害っス!」
「あー、わりーわりー」
 適当に誤魔化してくれたMZDに感謝しつつ、席に戻って一つ溜息。ふぅ、セーフ……。


「ま、とにかくお前の事はって呼ぶからな」
「あ、は、はいっ」
 うわ、名前呼び!!神が名前呼び!!
 やった!

「あ、じゃあMZDって呼んでいい、ですか?」
「いいけど……あのな、お前敬語が地じゃないなら普通に話せよ。その方が活き活きしてたぞ?さっきから話してると敬語使い慣れてないのモロ分かり
「え……」
「もうちっと自然だったら個性として受け流してやれたんだけどなー。そんなに肩の力入れられっと、こっちとしても心苦しいっつの」
「・・・・・・・・。」

 ち、ちっきしょ、敬語頑張ってたのに!!
 ぐるりと全員見回すと、皆(程度は違えど)苦笑してるのが見て取れる。
 うあ、ちきしょ!!かなり恥ずかしいじゃないか!

「俺の努力って…。」
「まぁまぁ、そんなに気にすることないっスよ。は真面目な人なんスね」
 …彼の慰めが物凄く痛く感じるのは何故だろう。
 もういいよ、そこまで言うなら戻すけど、後でひっそり敬語練習してやる…。


「さーて、そろそろ説明開始だ。いいか?」
「…おーけー」
「そうだなー、まずはお前がどういう経緯を辿ったか、だな。お前、一回真っ白な世界に入ったの覚えてるか?」
「んー?……いや、夢でなら」
「夢じゃない、そりゃ現実だ。右も左も上も下も分からない真っ白な世界。それは世界と世界の隙間、“狭間の世界”だ」
「狭間の世界…」

 ってか、世界って単語が連発されるなんて凄いスケールの話だな。
 初っ端から物凄い勢いで非現実をぶっ放されてるけど、信じないと先に進めないからしょうがない。
 ってか、目が覚めたら知らない所に居た時点でおかしかった事だし、今では半ば確信してたからいいや。

「世界、ってものは沢山存在しててな。…そうだな、例えて言うならヨーヨー釣りのヨーヨーが世界、それらを浮かせる為に水槽に隙間無く満たされた水が“狭間の世界”って所か。お前は1つのヨーヨーの中からふとした弾みで外に放り出されて、その水に落ちたんだ」
「で、何でそんなとこに落ちたんだ俺は」
「いや、たまにあるんだ。世界の空間がほつれて、偶然枠から放り出される事が」
「…って事は事故か!?」
「まぁ、そうだな。それで元居た世界の中から放り出されたお前は、“狭間の世界”を漂ってた。ちなみに黒い穴が見えたはずだが」
「……あのブラックホールみたいなの?」
「ああ。まぁほぼブラックホールと同じだと思ってくれればいい。吸い込まれれば命は無い」
「・・・・・・・!!!」

 い、命かかってたのか・・・!!?
 とっさの勘は合っていた!ファインプレー、俺!!

「んで、この世界の近くまで流れてきたお前を俺がつかまえてこっちに引っ張り込んだんだ。ギリギリ間に合って良かったな」
「ほんとにな…。あ、そういえばあの時生手首が俺の事引っ張ってきたんだけど、あれってもしかして…?」
「あぁ、あれか?俺の手!


 ・・・・・僅かな間。


「やっぱアンタの手かよ!!!いきなりどっかに引きずり込むからビックリしたじゃんか!!」
「いや、俺でも全身入るには危険な場所なんだよ、“狭間”は。お前がこの世界の近くに居たからできた限界の行動だ。しかもそれをお前…」
「あ?俺何かしたか?」
「こっちに掴み出す途中でオレの手振り払っただろ」
「…あ、そーいやそんなこともあったっけか?」
 確か全身が引きずり込まれてから振り切ったんだよな。

「あのなぁ…。おかげで公園なんて中途半端な場所に出てきちまっただろ?本当だったら俺の元に直接連れてきて今の説明をするはずだったのに…」
「仕方ないだろ?いきなし生手首に腕引っ掴まれてどこかに引きずり込まれればあの世に連れ去られるかと思うのは当然だ。
「まったく…とんだ奴だ」

 だってあの状況で振り払うなって方が無理だろ。
 恐いだろうが、色々と!

「ま、説明で分かる通り、ここはお前の居た世界とは全くもって違う世界だ。ここはポップンワールド。多分お前の常識とはかけ離れた世界だ」
「・・・・・さいですか」
「さて、何か質問はあるかな?
「………」

 これではっきりした。
 ここはポップン世界、そしてここに居るのはアッシュとユーリとスマイル、そしてMZD。
 俺の居た世界とは全く違った場所…ゲームの世界であるここに来てしまった。

 非現実的であれ何であれ、実際目の前に展開されてる現状なんだから認めざるを得ない。
 …っていうかこんな現実なら大歓迎なんですが。


 さて、大体聞きたい事は聞いたけど…あと聞き残した事なんてあったっけ?
 ………うーん。

「何か忘れてる気がするけど、多分そんなに重要じゃないと思うからいいや」
「りょーかい」
「なんか『異世界人』の事が常識的じゃなかったみたいなのに、わりとあっさり現状認めたッスね?」
「……うーん…いや、説明聞く前に何となくそうなんじゃないかな、って予感はあったから。どう考えても超常現象でない限り説明つかない部分はあったし(公園のベンチでのあれこれとか…)」
「肝の据わった人っスねぇ」


「……ところで」
 それまで黙っていたスマイルが口を開く。

は元の世界に戻れるの?」
「あ……」

 そーいや考えてなかったな。
 どうなんだ、と俺もMZDに視線を向ける。
 すると、

「無理だ」
 ハッキリキッパリ返ってきました。

「ぬぁ、無理っ!?俺帰れないのか!?」
「ああ。現時点では、な」
 ぐぐっと伸びをしながら欠伸交じりに言うMZD。
 俺はMZDの方に身を乗り出しながら眉を寄せた。

「……現時点?」
「お前が帰るには、この世界とお前の世界を繋ぐ“道”を作らなきゃなんねぇってのは分かるな?勿論俺が責任持って作ってやる。…けど、この世界との世界は離れすぎてる」

 上に伸ばしていた腕をぱた、と椅子の肘置きに置いて、彼はごく真剣な声で続けた。

「そんな遠い距離を繋ぐ“道”は作るのがかなり難しい。照準を合わせるのも簡単じゃない。…てなことで、時間がかかる」
「どれくらい…?」
「さぁ?うまくいけば数ヵ月、てこずれば何年かかるか…」
「……うっそ」
 俺は思わず青ざめた。

 帰ったと思ったら俺は既に過去の人扱い、とか?
 捜査打ち切り、死亡確定された後で、知人には幽霊を見るような目で見られる…なんて嫌すぎる!!

「あ、ちなみに時間も越せるように作るから、元の世界に戻ったら“狭間の世界”に入る数分前に着くぞ」
「え……」
 ってことは、こっちでの時間の経過は全部無効になるってことか。
 数分…あったら、枝が折れる前にちょっとは木から降りられるだろうか。

「……でも肉体的に歳はとったままなんだよな?」
「あー、まぁそれは仕方がないだろ。なるべく早く作るように努力する」
「……。」

 ………じゃあ、ヘタすりゃかなり成長した姿で帰宅することになるのか?
 親に俺だって分かってもらえないのでは?

 それって致命的だな…まるで浦島太郎じゃないか。
 でも成功すれば数ヶ月で戻れるんだよな。

 ……かけるしか、ないのか…。

 どっちにしたって戻る方法はMZDに頼るしかなさそうだ。
 神以上に力を持つ奴っていないだろうし。

「お願いしまーす…。」
「任せとけ」
 自慢気に胸を叩くMZD。


「…あの、」
「何だ?」
 控えめに割って入ったアッシュに、MZDが聞き返す。

「その数ヵ月か数年の間って…どうするんスか?」
「んん?」
「住む所とか、食べるものとか」
「あ・・・・・・。」

 俺、自分の事なのに気付いてなかったよ。
 六みたいに旅に出る、とか?
 いやいや、路銀がないだろう。ポケットにはハンカチくらいしか入ってない。
 これはかなりシビアな問題だ……。

「どーしよう…。」
「どうしようって、ここに住めばいいんじゃねーか?」
「はぁ、ここに……。」



 間



「って、えぇっ!!!?

 お、驚いた。
 驚きの余り漫画の如く立ち上がりそうになったじゃないか!

 アッシュはぽかんとしてるし、スマイルは目を見開いてるし、ユーリに至っては固まっていた。
 いやもうホント、困ってるじゃないか皆。どうしてくれるんだこの空気!

「ここに住めって、何冗談言ってんだよMZD!!」
 そんな簡単に許可が下りるわけがないじゃん!!
 大体、一般人はここに入っちゃいけないとかそんな雰囲気だったんだから(多分ユーリ達が有名人だからだろう)、住むなんてもっての他なんじゃないのか!?

「冗談なんかじゃねーよ。どうせ部屋も有り余ってんだろ?1人くらい増えたってどうってことねーじゃん」
「だからって、なんか俺が居ると迷惑かけるだろうし。第一俺、無一文だし…」
シャラーップ、お前は黙っとけ。…実際問題、この城の領域内はコイツの肉体にとって害になりそうな時空的因子が最も少ない……要するに、この空間がコイツの生活にとって最適な場所、って事だ。つー事で妖怪ども、了承しろ

「え、何それ、最適とかそうじゃないとかあるのか?別の場所に行ったら病気になるとか?」

 MZDが3人組に詰め寄ってる所だったけど、どうしても気になって口を挟む。
 すると神はこっち見て溜息ついた。
 しょ、しょうがないじゃんか!こっちだって自分の体調に関する事は気にする!!

「…遠い場所に引っ越したら気候の違いやら何やらで体調崩す奴が居るだろ。それと同じで、異世界に来た場合もそんな事が起こりうる。気候とかじゃなく、次元のズレに体が適応できない場合、って奴だ。お前の体の構造を神様の目で見た所、どうやらここと波長が合うらしい」
「へぇー…(神様の目?何覗き見したんだろう)」
「長期間居るなら居心地がいい場所で、ってこった。外出は別段問題ない」

 …それは暗に「長期戦覚悟しろ」と言っているのかい?
 でも存外に丁寧な説明が返ってきたし、MZDって律儀。
 その辺に愛を感じるとか言ったら殴られるだろうか。(神大好き)

 そして俺とMZDが問答してる間にアッシュ達は何やら考えていたらしく、少し唸ってから相談を始めた。

「どうするっスか?ユーリ。俺としてはこんな状態のまま放っておく事は出来ねぇし、ここが一番安全なら居させてあげたいっスけど、もしかするとに不便な思いさせるかも…」
「でも乗りかかった舟だと思わない?ここでMZDに任せたらとんでもない事になるの目に見えてると思うけど。どうする?城主さん」
 俺的にはMZDに任せてみても面白い気がするけど、その辺は全面却下なんだな…

 そうしてユーリの指示を仰ぐアッシュとスマイル。

 どうやら最終決定権はユーリにあるらしい。城主みたいだからそれも必然か。
 ユーリはそんな2人の様子に溜息をついた。
 それから視線を遣らずにMZDへと問う。

「…どうせ駄目だと言ったところで貴様は引かんのだろう?」
「とーぜん。俺様は神だぜ?」
「……。仕方ないな…。」
 再び盛大に溜息をつくユーリ。

「…少々不便な思いをするかもしれんが、それでもいいか?」
 俺を紅の目でじっと見据えて真剣に問うユーリ。
 その赤に少しだけドキッとして言葉が一瞬詰まった。

 だって「俺=厄介ごと」で、置いてくれる・くれないに関わらず選択肢なんて無くて当然で、全ての決定権はユーリにあるものだと思ってたから。
 最終的に俺に聞かれるとか、思ってもみなかった。
 …確かに自分の身の振り方なんだから、自分が決定するのは当然かもしれない。
 そのチャンスをくれたユーリは、やっぱ優しいんだ。(――「仕方ない」とか言っておきながら面倒そうな顔じゃない事が、その最たる象徴だと思うんだ)

 悩むまでもなく、答えは決まっていた。


「よろしくお願いします」
「…そうか」


 数秒の、間を置いて。


「わかった、ここに居るといい。…奴に任せるよりましだろう」

「え、いいのか…?」
 存外にあっさりと許可され、俺は思わず拍子抜けした。(ていうかMZDに任せるのってそんなにヤバいのか?)

「ユーリ、太っ腹〜」
「良かったっスね、
「あ、ああ…」
 何だか、信じられない。

 あのビジュアル系バンドグループ『Deuil』と一緒に生活できるとは…!!
 これは激しく萌えの予感・・・!!!

 私生活覗きまくる良いチャンスだな。フフフ、カモン萌えデイズ…!!


「さて、そうと決まれば自己紹介だねー」
 にやける俺ににこやかに言ったのはスマイルだった。
 そしてそれに驚いたのはMZDだ。

「あれ、お前ら自己紹介してなかったのか?俺より早く会ってんだからてっきり済ませた後かと思ってたぞ」
「いや、アッシュの事を知らないと言っていたのでな。この際バンドの事を含め全員正体を明言しない方がいいだろうと踏んでいたのだ。…すまないな、。こちらの都合で失礼な事をした」
「いや、悪意があったわけじゃないならいいよ」

 何となく故意に話題避けてたのは分かってたしな。
 人気バンドメンバーだって事は知ってたからあえて今まで突っ込まなかったけど。
 皆苦労してるんだな。

「今まで名前すら言わないですまねぇっス…俺はアッシュ」
 緑髪の彼がそう名乗ってくれた直後に、「はいはーい!」と青髪の彼が挙手した。
「僕スマイルー。特技は弦楽器ー」
 さり気に特技とか言っちゃってる所が可愛いすぎるぜちくしょー!美形のくせにそれは反則だ!!

 心の中で悶えていると、最後の一人が(俺の脳内とは反比例するように)落ち着いた様子で口を開いた。
「私はユーリだ。そして私達3名で『Deuil』というバンドを組んでいる。説明の為だから言わせて貰うが、テレビに出る程度の知名度はある。…不便というのは、ここだ」
「つまり、こいつら売れっ子だから、お前が城に住んでるのを記者だとかファンだとかに知られたら色々面倒に巻き込まれる可能性があるって事だな」

 MZDが途中から話を引き継いで、ユーリは肯定するように少しの間目を伏せた。
 ……うわ、ユーリ睫毛長い…!!(明らかに場違いな思考)

「外出を禁じるわけではないが、出入りする場合は充分に気をつけて貰いたい。…いいか?」
「え、禁止しなくていいのか?騒がれたらユーリ達が困るだろ?」
「城の中だけでの生活は窮屈だろう。それに私達は騒がれる事には慣れているが、お前は慣れていないのではないか?寧ろ自分の心配をしろ」
「あ…ありがとう」

 うわぁ、ユーリの優しさが身に沁みる…!
 これ全部承知で俺を受け入れてくれたんだから寛大だ。外出する時には気をつけよう。

「…じゃ、俺からも改めて自己紹介。俺は 。超平凡な一般人!これから宜しくお願いします!」
「ああ、宜しく」
「よろしくっス!」
「ヒヒヒ、新しい同居人は久し振りだねぇ」
「俺以来っスよ」

 笑い合った所で、MZDが「よいしょ」とイスから立ち上がる。

「じゃ、一通り話が終わった事だし、俺はそろそろ帰るわ」
「あ、色々ありがとう、MZD」
「いや、迷える子羊を助けるのは神様の仕事、ってな」
 にっと笑ってリビングの出入り口に向かう神。
 そして思い出したように一旦振り返り、

「あ、そうそう。金銭面で世話になるのが気になるならこれで必要なモン買え。やるよ」
「え?」
 ぽん、と何かを投げ渡された。
 両手でキャッチしてみると、それはカードだった。

 ……テレホンカードにしては随分硬いよな。
 クレジット…?なのかどうかも怪しい。
 何しろ真っ白で、何も記されていないのだ。

「これってどうやって使…」
「んじゃ」
 俺が訊く前に、MZDはさっさとリビングを出て行ってしまった。

 追って部屋の外まで出てみたが、その姿は全く見当たらない。
 ……瞬間移動したな?神なら出来ない事もないだろうし。…玄関から入るのが珍しいってのはそのせいかもしれない。
 俺はリビングに戻り、再びソファに座った。

「何渡されたの?」
 スマイルが身を乗り出して尋ねてくるので、俺はMZDから貰ったそのカードを見せた。

「何だかよく分かんないけどカード?これで必要なもの買えって」
 他の2人も覗き込む。
 …そして、3人の顔色がさっと変わるのが見て取れた。

「何?そんなに凄いモンなのか?これ」
「あ、ええっと…」
「このお城買い取れるね。」
「そんなことをされたら困るが、可能だろうな」
「ええぇ!?」
 な、何なんだこのカード!!

「あ、俺はそろそろ夕飯の準備をするんで」
 テーブルに置いていた買い物袋(大根はみ出てる)を手に、アッシュは席を立つ。
 何やら楽しげ。
 アッシュは料理作るの好きだからなー。

「なら、それまで私は曲作りをしていようか」
「あっ、ギャンブラーの時間だー!!」
 リビングを出るユーリ、テレビに集中しだすスマイル。

「・・・って、ちょっと待て!このカードの正体教えとけー!!
 広い城内、俺の声の響くこと響くこと・・・。





〜To be continued〜




<アトガキ。>
無事(?)第2話終了。
MZD出張ってますが、そこはそれ、私の偏った愛と萌えのせいです!(激しくいらんぞそんな愛)
3話目はトリップもののお決まり、買い物です。
そこでカードの秘密(あるんか)が明らかに!!
しっかし・・・いつバレるんだろう、この人女だって・・・。

2004.12.30





加筆・修正→2008.2.19

…ヤヴァいくらいに書き直しちゃった…!!!orz
根本的なものは変えてませんが、読み返すともうちょっとしっかり書き込みたい部分とかボロボロ出てきたんで、ものっそい書き込んじゃいました(滝汗)
これでもかなーり削ったんですが…。説明部分って細部まで説明したいので、削ってもこんなに沢山。
削った分の説明は次回に回します。(をい!)
最早違う文章のように見えてしまう気がしますが、ごめんなさい。粗探ししたら全部粗だった罠に嵌ったんです。(うわ)

でも多分説明部分が大量にあるのが主な原因だと思うので、他のはまだまし…だと信じたい。
こんな文章でよければお付き合いくださいまし…。