全身に力が入らなくて、ずるずると座り込んだ私。
 遂には、かろうじて立っていた上半身すら傾ぐ。

っ」
 慌ててソラが私の体を支えるが、私は全身の体重を預けるのみ。

 あぁ、思考までぼんやりしてきたよ。
 一体何事なんだろう…?

 こんな状況でなければソラの体温に萌えてる所なんだけれども、今はそういうわけにもいかない。
 つらさはないが、何というか…猛烈に眠い時と似たような感じ?

 あー、私どうなるんだろ…。






割別の鍵・08
氷の力
〜影との戦い〜







「ぷっはぁ!完全ふっかーつ!!」
 私は大きく伸びをした。

「全く、心配して損した」
 ソラが私の額を小突く。
「いだっ、何すんのさ!」
「自業自得」
「むー…。確かにそうだけど…」


 実はあれから、私はある所に引きずられていった。
 それは、グミシップにワープできる陣(ゲームではセーブポイントにあたる場所)である。
 その陣の内側に入れば体力を全回復させることができる…というのはプレイヤーの私にも分かる事だった。
 そしてそれはこの世界に来ても同じことだったらしい。

 要するに。

 私はHPとMPを回復したのである。
 どうやら私は先刻の戦いでMPの方を使い果たしてしまったようなのだった。

 普通の『ファイア』より威力高かったし(根性の成果だと思われる)、あれだけ連発すればそりゃふらふらもするわなぁ。

「さーてと、皆も回復したようだし行こうか!」
 私は陣から立ち上がって、皆を見回す。

「そうだな、アリスの事も気になるし」
「無事かなぁ?」
 座っていた皆も、私に続いて立つ。

 これからどの部屋に行ってどうすればいいのかは頭に入っている。
 ゲーム通りに動くのも何だか微妙な気分だったけど、話を違う方向へ進めてしまったらこの世界がどうなるか分かったものではない。

 私は先頭に立ってハスの森を目指す。

 うーん、もう少ししたらボス戦のはず。
 私、戦えるんだろうか。
 加減もよく分からないし、勘もない。
 …ま、出来るだけ頑張るってことで。

 ハスの森に入ると、私は立ち止まってチシャ猫の登場を待った。
 さぁ、出てきて私達をボスの居場所まで導け!!

 ・・・と。


『すどんっ』
「あぎゃああぁっ!!!?」
「「「?!」」」

 突如、背後から何かで吹っ飛ばされました。

 何!?暗殺!!?(ぇ)

 しかし、攻撃された箇所は全く痛くはなかった。……顔面から勢いよく地面に衝突したけど。
 別の意味で痛いです奥さん!!(誰)

「いったぁ!!誰よこんなことするの!!」
「やぁ、ごめんごめん。今のはご褒美」
「こんな褒美なんてノーサンキゥ!!!」
 涙目になりながら鼻をさする。


「…、誰と話してるの?」
「え?」


 がばりと立って振り向くと、ドナルドもグーフィーもソラも口を開いていなかった事に気付く。
 …つか、まず声が違ったように思う。
 何で気付かなかったの私!!

「あ、あの、チシャ猫さん!?」
 声で判断するに、今のはチシャ猫だったと思う。
 姿は見えないが。

「また会ったねぇ、異邦人」
 チシャ猫が、前に会った時と同じようにソラの頭の上に姿を現した。
 乗られたソラはむっと口を尖らせるが、チシャ猫は何処吹く風である。

「ねぇ、異邦人って…どういうこと?」

 私に向けられた言葉なんでしょ?
 そう言外に訴えると、チシャ猫はいつもの笑みを更に深くした。

「…さぁね?」

 む、答えるつもりはないのか。
 のんびりと尻尾をゆらすチシャ猫に私は頬を膨らます。

「それはそうと、ご褒美って?」
 ドナルドが首を傾げた。

 そういや、この時点で貰う物って一体何だ?
 特になかった気がするのだが…
 そもそも何に対して?

「片割れとして動く事を決心したご褒美さ。氷の力が使えるようになったはず」
「氷…」

 …はっ。
 ソラが火の魔法を受け取った時と同じ事が起こっていたのか。
 私は、トラヴァースタウンでソラがドナルドから魔法を受け取った時の事を思い出した。
 …何でこんな受け渡しの時の衝撃が強いんだろう、魔法。

「…って、氷の魔法!?
 やった!使えるようになったんだ!!
 ……また練習しないと駄目だけど;

「凄いね
「凄いですよグーフィー!!」
 私はグーフィーに言われてにっこりと笑いながらぐっと親指を上に向ける。

「そうそう、アリスは見ていないけど影なら見たよ。影は光を灯せば現れる。頑張って探す事だね」

 チシャ猫は、笑みを浮かべたまま霧の様に消えていく。
 あれ?ゲームとセリフ違うぞ?
 まぁ私が来た時点で随分変わってしまったようだから今更どうこう言える立場でもないけど。

「光はもう灯っているよ。お昼寝中のドアノブ君が襲われてるかもね?」
 言い残し、完全に消えたチシャ猫。

 …え?
 もしかしてランプに火をつけるイベントすっ飛ばし?
 チシャ猫さんつけてくれたの?

「…まぁ、それならそれでよしっ!!ドアノブの元へ行きますぞ!!」
 私は拳を振り上げた。

「アリスが攫われた事と何か関係があるかもしれないしね。行こう!」
「おー!」
「あひょっ」

 やはり約1名が妙な返事をしたが、そこは気にしないでおこう。
 いや、寧ろそろそろツッコみたい勢いなのですが。

 私達はドアノブのいる部屋に向かって走り出した。


 ***


「さぁ、ついたぞ!!」
 ドアノブがいる部屋へ来た。
例の、小さくなる薬と大きくなる薬の置いてある部屋でもある。

「まだ、ドアノブは無事なようだね」
 いびきをかいて寝ているドアノブを見て、私はほっと息をつく。
 …さすがにドアノブはアリスみたいに攫われはしないだろうが。

 一瞬、「あーれー」とか言って小脇に抱えられるドアノブを想像したが、あまりに嫌だったので記憶から消去する事に決定した。

「ねぇねぇ。影…ハートレス達がこの世界に出現するようになってから色々おかしくなったんだよね?」
 私が尋ねると、ドナルドは首を傾げる。
 …あ、可愛い。(ぇ)

「話を聞く限りではそうだと思うけど…」
「じゃ、やっぱアリスを攫ったのってハートレスかな」
「そうかも」

 んー、やっぱそう思うか。
 アリスなんて攫ってどうするつもりなんだろう?
 …狽ヘっ…よもやハーレム・・・?!
 他の世界の人も攫うようだし、やはりハーレム作りか!?

 …いやいやいや、敵に男が多いからってそれはないだろう。
 中心人物はマレフィセント…女だ。

 ……と、

「やぁ、心の準備は出来ているかな?」
 突如聞こえた声に、テーブルの上を見上げようとしてこの体ではできない事に気付く。
 …小さくなったままですよ私達。
 声はチシャ猫のものだろう。

「…出来ていないならお気の毒。影はもうそこにいる」

 言った途端、天井から照らされているランプの光によって出来た影が、ぐんぐん大きくなっていく。
 そして影の中から何かがむくりと起き上がった。

 ・・・って、デカ!!!

 何だこの大きさは!?
 これがハートレスですか!?

 何だかマラカス持った長いハートレスだ…。
 そのデカさに思わず私達はあんぐりと見上げる。

「こ、このハートレスがアリスを攫ったのかな…」
「わかんない…」

 呆けたように会話を交わす私達。
 が、やはり敵は待ってくれないようで。

『ドゴォッ!!』

 マラカスで私達近辺の床を殴ってきました。

「ひいいぃぃー!!!?」
「に、逃げろっ」
 私達は、とりあえず走り出す。

 戦闘態勢整えなきゃ!

 マラカス持ったハートレスは攻撃が外れた場所を見つめて、だるま落としのように連なったその長い顔をくりんと傾げた。
 ・・・敵じゃなければ素直に可愛いって喜べたのになぁ・・・!!!(そういう問題でも)

 接近戦はソラ達に任せて、私はテーブルによじ登る。
 …イスがなかったら出来なかったよ絶対…;
 あってもちょっとつらかった。

「よしっ」
 これで全体が見渡せる。まっすぐに魔法を撃っても命中する。

 目を閉じないで集中する訓練もかねて、私は魔法を使う態勢に入った。
 …できるかな…!!

「……萌えろ…ぅげふんっ!!燃えろ!!!
 私は両手を突き出し、長ハートレスに向けて力の放出をイメージした。


『ぽふ』


 ・・・・・・。
 ・・・?

「いやああぁ失敗したぁ!!」
 
やはり「萌え」発言があったからか!嗚呼私のバカ…!!

 両手から出たのは、僅かな煙一筋だった。
 火の粉も出ねぇってどうすんのよコレ!?


「うわぁっ!!」
 テーブルの下で、ソラが叫びを上げる。
 マラカスで殴られた所だった。

「いったたた…」

 そんなに酷く打ってはいないようだけど、見ていて痛々しい。
 私は普段の生活で怪我をすることが殆ど無かったから、余計に。

 うあー、ここで落ち込んでてどうする私!!
 さっさと集中しなおすぞ!!

 グーフィーが必死にジャンプしながら戦っているのを見ながら、私は集中。

「…いっけぇ!!」
 両手を突き出し、撃つ。

『ドンッ!』

 ぃやったっ!撃てた!!
 これならあとは撃つまでの速さを磨くだけでOKだね!
 ファイアが撃てたから、ブリザドも練習しなくちゃいけないけど。

 とりあえず今は緊急事態だから、練習はやめてサポートに回る。
 ドナルドが殴られそうな所で、私はファイアを使ってマラカスを弾き飛ばした。

 …弾き飛ばした、けど。

『ゴォッ』

 何とビックリ、マラカスに火がついてしまいました。
 これじゃたいまつですねv

 ・・・なんて悠長な事言ってられるか!!
 状況が悪化した!!

「皆ごめん!マラカスに火ぃついたー!!」
「ぎゃー!!!」
「うわああぁぁー!!」
「あひょっ!!!」

 振り回されるマラカスに、それから逃げる皆。
 私は目を閉じて集中。

 …氷のイメージ、氷のイメージ…!!
 ブリザドなら消せるはず!!

 ……あぁっ、何でこういうときに限って氷のイメージしようとして麦茶に入った角氷しか思いつかんのだ・・・!!(想像力が貧弱)

 目を閉じたまま、私は眉を寄せつつ悩みまくる。
 うまく発射できるだろうか;


 …と、


!!避けろっ!!」
「?!」

 ソラの叫びに、目を開く私。
 目の前に迫る、火のついたマラカス。
 しまった、こっちに攻撃がこないとも限らなかったんだ…!!

 私はとっさに避けようとして後ずさった。
 …が、ある意味逆効果だった。

「いっ…!!?」

 私は、足の踏み場をなくしてがくりと態勢を崩す。
 そう、テーブルから足を踏み外したのだった。

「あああぁぁぁー!!!?」

 ぐらり。
 傾いたと思ったら早いもので、あっという間に落ちていく。

 いやああぁスカートめくれるぅー!!(そこか)
 制服のスカートを押さえながら私は落下。
 位置的にそんなに高くないので、まもなく床とご対面v
 ・・・果てしなく嫌だ。

 ハートレスの攻撃がテーブルに命中してテーブルがへこむのを見ながら、私は落下。


「「「!!」」」

 皆が同時に叫んだ。


『どすっ』

 思ったより少なかった衝撃に、状況判断をしようと辺りを見回す。
 ・・・・・あれ?

「秤スで皆私の下に!?;」

 滑り込んだのか、3人とも私の下敷きになっていた。
 もしかして庇わせちゃいましたか!?

「ご、ごめん!私また足手まといに・・・!!」
 さっと退くと、皆はよろりと立ち上がって首を横に振る。

「大丈夫だよ。は怪我ない?」
 グーフィーが、盾を構えなおしながら言った。

「全然!…ごめんね、迷惑かけて…」
「戦おうとしてくれたんでしょ、気にする事ないよ!」
 ドナルドが私の背を叩いた。

「…、迷惑とかそんなの考えちゃ駄目だ。俺らは失敗の数なんて気にしないんだからさ」
 キーブレードを握りなおして。


「一緒に戦おう」


 ニッと笑って、ソラらしい事を言った。

 単純な事だけど、多分深いこと考えずに言ってるんだろうけど。
 私にはとても勇気付けられる言葉で。

 皆…私を含めて仲間なんだなぁって、妙にほっとした。


「だぁっ!!」
 ソラがキーブレードを振るう。
 ドナルドが素早く魔法で援護をし、グーフィーは接近して戦う。

 私は集中して、

「凍れっ!!!」
「ブリザド!」

 ドナルドと同時に、氷の魔法を放った。
 ハートレスの背が高いので、上方に。

 途端、ピキピキと音を立ててハートレスの体が凍っていく。

 うわぁ、氷をぶつけるだけの魔法だったはずなのに。
 私の魔法とドナルドの魔法が合わさったからか?

 マラカスの火も消えたし、これで大丈夫なはずだ!

、もう少し制御を覚えた方がいいんじゃ…」
「え?」
「魔力を必要以上につぎ込んでる。消費量が普通の人より多いよ」
 ドナルドが、振り向いて私に告げた。

「え…ホント?」
「もう少し加減をして撃つイメージをしてみたらいいよ」
「はーい」

 あぁ、だからハートレスが凍るまでになったんだ。
 撃てる数が少なくなるからもう少し加減してみよう。
 練習が必要だなぁ、また。

 あれこれ考えている間に、皆はハートレスに総攻撃をかけていた。
 私が攻撃したとしても、またマラカスに火がついたらヤバいし、ブリザドはこれ以上必要ないっぽい。
 でも私、接近戦用の武器なんてないよ。

 …トラヴァースタウンで何か武器買っておけばよかった・・・。
 使い方はメチャクチャでも、護身用に持ってればまだ良かったのに…。


「でやぁっ!!」

 ソラが、ひときわ力強くキーブレードを振って。
 その大きなハートレスにヒビが入る。

 瞬間、砕け散るハートレス。
 ぶわっと舞ったハートレスの破片は、光の粒となって柔らかく消えていく。

「倒した…」

 跡形もなく消えたハートレス。
 私達は大きく息をついた。

 と同時に。


「ふわぁぁ…。全く騒々しい。落ち着いて昼寝もできやしない」
 襲われそうだったことにも気付かず寝ていた張本人が、あくびをしながらぼやく。
 …ドアノブだ。

 くそう、こんな時に昼寝なんぞしてるんじゃねぇ!!

「ふああぁぁぁぁ…」
 大きな大きなあくび。
 ドアノブは大口を開けた。

 その中に、鍵穴が見えた。


「う、わっ!!?」
「え、何っ!?」
「あひょっ!?」
 突如キーブレードが光りだす。
 まるでそれそのものに意思があるかのように、キーブレードの先端の向きが変わった。

『キィィィン…!!』
 キーブレードの先端から、光が伸びた。
 光の向かう先は、ドアノブの口の中…もとい、鍵穴。

『ガチャ』
 光が当たって、鍵穴からはそんな音がした。
 キーブレードからの光はおさまり、ドアノブは無事(?)あくびを終えて眠り始める。

「今、ガチャって…」
「鍵がかかったみたいな」

 首を傾げるソラ、ドナルド、グーフィー。
 私はゲーム画面で見た場面だったから分かってた事だけど。


「あっ、」
『コン!コロコロコロ…』
 鍵穴のあった場所から、何かが飛び出した。
 私はそれを拾い上げる。
 親指大の、不思議な色の物体。

「グミだ」
「グミだね」
 ドナルドとグーフィーが、ほぼ同時に言った。

「グミ?食べられるの?」
 ソラが、その物体を見ながら問う。

「ううん、僕らの乗ってる船…グミシップの部品になっているものをグミっていうんだ」
「でも普通のグミとは違うみたいだね。何のグミだろう?」

 じっと眺めていたけど、ここではわかる人がいないので結局そのまま持ち物袋の中に詰め込み。


「それにしても結局アリスは見つからずじまいかぁ」
 ソラが頭の後ろで腕を組んで唸る。
 私もアリスともっと喋りたかったんだよね…。
 話しが合いそうな気もしてたし。


「アリスを探すならここで探しちゃ駄目さ」
「んー、やっぱりそう?」
「アリスはこの世界の何処にもいない。影と一緒に闇の中…」
「闇かー。どこだろそれ?」

「…、俺達喋ってないんだけど」
「え?」

 よく考えると、私の正面にソラもドナルドもグーフィーもいる。
 なのに、会話をしていたその声は真後ろから聞こえてきていた。

 …って、またか!!!

「チシャ猫!!突然割り込むのはやめて!紛らわしい」
 私は振り向いて、紫色の猫を視界におさめた。
 ついに呼び捨てにしてしまいましたよハイ。

「そっちが勝手に勘違いしたんだから八つ当たるのはやめて欲しいなぁ?」
「むきぃっ!!」
 確かにそうなんだけどさ!!

「この世界にいないって事は、別の世界にいるの?」
 ドナルドが尋ねると、チシャ猫は逆立ちをしながら姿を消してゆく。
「そうかもね」

 尻尾だけになって消えたチシャ猫は、私達の目の前を横切ってどこかへ歩いていく。
 やがて、その尻尾すらも消えた。

「…行っちゃった」
「僕らも行こうか?」
「そうだね」

「待って!」

 グミシップに乗り込むために歩いていこうとする彼らを止めたのは、私だった。

「どうしたの?」
「あのね…」

 疑問符を浮かべた3名に、私はちょっと躊躇いながら言った。

「このままじゃやっぱりいけないから…出発はここでちょっと魔法の練習してからでいい?」
 いくら皆がいいって言ってくれても、こればかりは。
 私のせいで皆が傷付くのはごめんだ。

「OK」
「また倒れたら回復しに引きずっていくから大丈夫だよ」
「満足いくまでやろう」

 渋い顔をするかと思いきや、皆快くOKくれました。
 やったぁ!

 てなわけで、私達が乗船をしたのはもう少し後になってからの事だった。





〜To be continued〜






<アトガキ。>

何だか妙にチシャ猫率の高い夢文です。
拍手コメントで応援してくださるお方がいらっしゃったので即行書きしてみました!
何か…伏線張りたいなぁ…。考えてみます。伏線大好きっ子ですゆえ。
後々になって分かってくる文章好きです。

夢主、接近戦駄目なんですね。考えたら。
最初はチシャ猫に何か貰おうと思ったのですが、
弱点があってもそれはそれで楽しいかなと思い直してそのまんま。(ぇ)
頑張れ夢主!!(コラ)

次回辺り夢主一行は密林にいるかと。
それではまた次回で。

2005.3.15